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最もサルトル全集　第六巻　嘔吐（改訂版）　白井浩司訳さ行

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商品の詳細

フランスの実存主義者サルトルによる初期の小説作品。
主人公ロカンタンの日記という形で構成され、ロカンタンの抱く「吐き気」の正体を突き止めようという筋書きになっている。

存在とは何か。
一見概念へと収斂されそうな、言葉の定義の中に丸く収まりそうな、そんな存在の背後に感じられる事物の本来的存在形態。
ロカンタンが見つめたのは、認識の持つあらゆる概念化作用から余剰化する実存そのものであった。

しかしサルトルの実存主義は、「事物は単に、偶然に存在する（あるようにあるだけ）」ということのみを示す厭世的なものではない。
実存に対する根本気分が「吐き気」であるということ。
そしてこの「吐き気」に正直に立脚した際の人生の意味を問うことを拒否しないこと。
それらにこそサルトルの実存主義の本質があるのではないだろうか。

サルトル全集　第六巻　
嘔吐（改訂版）
1951年2月15日　初版発行
1992年8月20日　改訂重版発行
白井浩司訳

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